東京2020大会を起点としたユースによるサステナリンピックムーブメントの創出
主催者
- Climate Youth Japan
イベント概要
サステイナリンピックとは、東京2020大会をサステイナブルなものにしたい、レガシーにしたいという若者の想いを表した、「サステナブル」+「オリンピック・パラリンピック」の複合語です。Climate Youth Japanは三年間にわたり、このサステナリンピックをジャパンパビリオンで扱っており、今年度は東京大会に続く、北京、パリ、ロサンゼルスでの大会にもレガシーや教訓を引き継いでいくための場となることを目指しました。
まず、第一部では、オリンピックを支える根本思想のオリンピズムやオリンピックと環境の歴史を説明した後、CYJ内外の日本ユースによるアクションを紹介しました。
次に、第二部では2012年ロンドン大会など過去のオリンピックを踏まえながら、カーボンフットプリントなど様々な観点から、東京大会の持続可能性と今後の大会に向けてのあるべき姿を考えていくことをしました。
最後の第3部では、COY14・COP24会期中にサステナリンピックを軸に集まったユースとの対話から見えてきた、今後の大会へ向けたこれからのユースの役割について発表しました。
登壇者
- 宮川 健太郎 Climate Youth Japan COP事業統括 プレゼン資料(PDF, 2MB)
- 堀 克紀 Climate Youth Japan 共同代表
- 今井絵里菜 Climate Youth Japan 共同代表
セッションサマリー
今回Climate Youth Japanが行なったプレゼンテーションのテーマは「東京2020大会を起点としたユースによるサステナリンピックムーブメントの創出」です。
まずは、これまでCYJが国内のユースオリンピック団体と共同で開催してきた「持続可能なオリンピック=『サステナリンピック』」の実現に向けてのワークショップ等の取り組み事例を紹介しました。
加えて国外でもCOP24の前に行われたユースの会議「Conference of Youth14」にてワークショップを行い、世界中の若者とサステナリンピックについての議論を行ったことについても発表を行いました。
続いて、日本と韓国からユースのアクションの事例を紹介を行いました。さらにCYJからの提言として、東京オリンピックの温室効果ガス算定のフレームワークに輸送部門が適切な形で含まれていないのではないかという報告を行いました。
また、韓国からは、韓国の平昌五輪の際に行われた土砂災害を警鐘するユースの取り組みなどの事例をGreen Environment Youth Koreaのメンバーから報告してもらいました。
日韓の事例にとどまらず、必要なことはこれまでのオリンピックのレガシーを継承し、東京オリンピック、そしてその次の大会へとユースのサステナリンピックへの取り組みを繋ぐことであることを強調し、これをきっかけにCYJからユースのサステナリンピックに向けたプラットフォームを構築していくことを確認しました。
その他残したいメッセージやイベントにおける成果
今回の場では、持続可能性の観点で東京大会が抱える課題として大会の低炭素化を取り上げましたが、他にも持続可能な調達コードにおける課題も存在します。私達は気候変動問題に取り組むユースとして、国内での提言活動、啓発活動に加え、具体的な解決策であるカーボン・オフセットの事例創出などを行っていきます。さらにCOP期間を通じて繋がった若者のネットワークを活かし、2年に一度開催されるこの大会をより持続可能なものにしていくためにレガシーや教訓を引き継いでいきます。