13:00 - 14:30
タイトル | 気候変動への適応への援助:有効性の評価 |
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イベント概要 | 気候変動への適応に関連する援助の有効性は、限られた資源が成果をもたらす形で分配・使用されることを保証するために極めて重要な課題です。 最近の研究は、最も脆弱な国々で援助が優先されているかどうかについて、異なる結論を示しています。 開発途上国における脆弱性の軽減、気候変動に対する強靭性向上の支援へ向けた適応関連ODAの有効性の評価にまで踏み込んだ研究は、これまでほとんどなされていません。招待されたパネリストは、関連するトピック(例えば、適応のための民間資金や適応プロジェクトの実施における課題)について簡潔なプレゼンを行った後、聴衆の参加も得ながら議論を行い、適応に向けた気候変動ファイナンスの有効性を測定するための適切なアプローチに関するフィードバックを引き出します。 |
キーワード | Adaptation; resilience; aid effectiveness |
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モデレーター |
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基調講演(10分):適応関連開発資金の効果を評価する
パネル・ディスカッション(40分)
聴衆との公開討論(35分)
パネリストとモデレーターによるまとめと閉会(5分)
気候変動適応関連開発協力の計画と効果の評価の困難さは、世界の気温変化予測の不確実性と気候変動影響の非線形性によって増大する。対象地域の気候変動影響予測を含む適切な計画プロセスは、効果的な適応関連開発協力事業を計画するうえで決定的な役割を果たすが、そのための能力が地方及び国のレベルで不十分なことが多い。さらに、適応事業の効果を増すためのツールとして、国家適応行動計画、モニタリング評価システム、効果・成果ベースの管理、中間評価、及び早期警報システムがある。
適応関連開発協力プロジェクトの効果を評価するにあたって、評価者は3つの役割を担う:
気候変動適応資金の計測は、地方・国レベルにおいてなされた気候変動適応の進捗を評価するための前提条件である。そのうえで、「適応プロジェクト」の定義は何かは決定的に重要であり、OECDの適応に関するリオ・マーカーのガイドラインは、OECD開発委員会の援助国報告システム(CRS)へのドナーの報告の整合性を確保するうえで極めて重要である。OECD開発委員会のCRSと条約(国連気候変動枠組条約)に提供されるデータ、及び途上国から提供されるデータの間の調和化を図ることは重要である。さらに、パリ協定の要素、すなわちグローバル・ストックテークと透明性枠組は、適応関連開発プロジェクトのモニタリング・評価の重要性を高めた。
グローバル・レベルの適応、持続可能な開発目標(SDGs)、仙台防災枠組の進捗の計測に関しては相乗効果があるが、それぞれのプラットフォームには特定の重点があるため、個々のモニタリング・フレームワークは、他を代替すべきではない。
経済協力開発機構(OECD)開発協力局 政策分析官 エリック・ウィリアムズ
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