イベントスケジュール

NOV 6 MON
NOV 7 TUE
NOV 8 WED
NOV 9 THU
NOV 10 FRI
NOV 11 SAT
NOV 13 MON
NOV 14 TUE
NOV 15 WED
NOV 16 THU
NOV 17 FRI
NOV その他

High-Level Week

14:00 - 15:15

タイトル

気候変動の下での持続可能な食料生産の実現に向けたグローバルリサーチアライアンス(GRA)の取組

イベント概要

「農業」は、気候変動に対して脆弱であると同時に、世界全体の温室効果ガス排出(GHG)の4分の1近くを占める。このことは、生産性の向上の必要性とポテンシャルの両方が高い途上国において、GHG排出の大部分を占める「農業」こそ、緩和策に取り組むことが持続可能な食料生産のカギを握ることを意味する。

農業分野の温室効果ガスに関する「グローバル・リサーチ・アライアンス」(GRA)は、持続可能な食料生産と農業由来のGHG削減を両立させる方策を探るための研究面での協力と投資の強化を呼びかける枠組として2011年に発足し、現在では世界各国から途上国を含む48カ国が参加している。GRA活動開始から5年を超え、実施段階へ移行できる研究成果も生まれつつある。我が国はGRA設立当初から参加し、4つの研究グループの一つである水田分野を主導している。また、本年8月29-30日つくばにて開催したGRAの理事会において日本が議長国となった(任期1年)。

そこで、COPのサイドイベントでは、GRAと議長国である我が国との共催により、①GRAの概要、②GHG排出削減に関する国際共同プロジェクト、③途上国におけるGRAの活動を紹介するとともに、我が国のGRAへの貢献について紹介する。さらに、出席者による意見交換を行うことで、「持続可能な食料生産と農業由来のGHG削減の両立」を目指すGRAの活動の重要性への認識を高める。

キーワード

国際共同研究、農業、緩和

登壇者
  • 西郷正道(農水省顧問)
  • 岩永勝(JIRCAS理事長・GRA議長)
  • 鴨志田尚昭(農水省 技術会議事務局 国際研究官)
  • Mr. Hayden Montgomery(GRA特別代表)
    その他、途上国のGRAメンバー国やパートナー機関から2~3名程度
主催者
  • 農林水産省
  • 農業分野の温室効果ガスに関するグローバル・リサーチ・アライアンス(GRA)
最終プログラム

開会の挨拶(5分)

  • 西郷 正道(農林水産省顧問、サイドイベント座長)

プレゼンテーション(各10分)

GRAの活動

GRA概要

  • Hayden MONTGOMERY(GRA特別代表)

第7回GRA理事会、GRAの道筋

  • 岩永 勝(GRA議長)

GRAの国際共同プロジェクト

MIRSAプロジェクトとAPECファンド

  • 鴨志田 尚昭(農林水産省農林水産技術会議事務局国際研究官)

FACCE-JPIプロジェクトとGRA科学会合

  • クラウディア・ハイデッケ(チューネン研究所)

GRAパートナーによる途上国におけるGRAとの活動

農民への技術普及の取組とGRAのパートナーシップ

  • ヘレナ・モリン・バルデス(CCAC事務局長)

GRAパートナーシップと能力構築

  • Dr. リニ・ウォーレンベルグ(フラッグシップリーダー、CCAFS、CGIAR)

討議(10分)

閉会の言葉(5分)

  • 西郷 正道

セッションサマリー

「農業」は、気候変動に対して脆弱であると同時に、世界全体の温室効果ガス排出(GHG)の4分の1近くを占める。このことは、生産性の向上の必要性とポテンシャルの両方が高い途上国において、GHG排出の大部分を占める「農業」こそ、緩和策に取り組むことが持続可能な食料生産のカギを握ることを意味する。農業分野の温室効果ガスに関する「グローバル・リサーチ・アライアンス」(GRA)は、持続可能な食料生産と農業由来のGHG削減を両立させる方策を探るための研究面での協力と投資の強化を呼びかける枠組として2011年に発足し、現在では世界各国から途上国を含む49カ国が参加している。GRAの活動開始から5年を超え、実施段階へ移行できる研究成果も生まれつつある。我が国はGRA設立当初から参加し、4つの研究グループの一つである水田分野を主導している。また、本年8月29-30日つくばにて開催したGRAの理事会において日本が議長国となった。

今回、COP23ジャパンパビリオンにて、GRAと議長国である我が国との共催により「気候変動の下での持続可能な食料生産の実現に向けたグローバルリサーチアライアンス(GRA)の取組」のタイトルで、COP23サイドイベントを開催した。本サイドイベントの座長である西郷農林水産省顧問による開会の挨拶の後、ヘイデン・モンゴメリGRA特別代表よりGRAの概要を、岩永GRA議長よりGRAの活動を説明した。続いて、GHG排出削減に関する国際共同プロジェクトの事例の紹介として、GRA議長国を代表して鴨志田国際研究官、GRA副議長国ドイツを代表してチューネン研究所のハイデッケ博士によるプレゼンテーションが行われた。さらに、GRAのパートナーであるCCACおよびCCAFSにより、途上国においてGRAと協力して行っている活動についても紹介された。プレゼンテーションの後、サイドイベント参加者とともに意見交換を行い、「持続可能な食料生産と農業由来のGHG削減の両立」を目指すGRAの活動の重要性への認識を高めることができた。


キーメッセージ

「農業」は、気候変動に対して脆弱であると同時に、世界全体の温室効果ガス排出(GHG)の4分の1近くを占める。農業分野の温室効果ガスに関する「グローバル・リサーチ・アライアンス」(GRA)は、持続可能な食料生産と農業由来のGHG削減を両立させる方策を探るための研究面での協力と投資の強化を呼びかける枠組であり、現在日本が議長国である。今回、GHG排出削減に関する国際共同プロジェクト、途上国におけるGRAの活動を紹介することで、サイドイベント参加者にGRAの存在をアピールし、さらに意見交換を行うことで、「持続可能な食料生産と農業由来のGHG削減の両立」を目指すGRAの活動の重要性への認識を高めることに成功した。


報告者所属・名前

農林水産省農林水産技術会議事務局国際研究官室 国際研究専門官 金森紀仁


写真

Copyright Ministry of the Environment Government of Japan. All rights reserved

Top