イベントスケジュール

イベントスケジュール - COP25 JAPAN PAVILION

2019.12.11

14:30 - 15:45 2019.12.11
緩和と適応

気候変動に強靭な世界の実現に向けて
~どう気候変動影響を科学的に評価し、現実的な防災につなげるか/AP-PLATによるブレークスルーへの挑戦~

主催者

  • 環境省

イベント概要

開会あいさつ

小泉進次郎環境大臣

基調講演:「気候関連の自然災害に関する現状と見通し」

水鳥 真美 氏(国連事務総長特別代表/国連国際防災戦略事務局代表(UNDRR))

パネルディスカッション

  • Dr. Arifin Rudiyanto インドネシア共和国 国家開発計画省(BAPPENAS)海洋天然資源担当事務次官
  • 行木 美弥 氏(国立環境研究所 気候変動適応センター 副センター長)
  • Ms. Chompunut Songkhao(タイ王国 天然資源環境省(MONRE)、環境政策計画局 (ONEP)職員)
  • 小川眞佐子 氏 サモアJICA気候変動強靭性向上・大洋州人材能力向上プロジェクトチーフアドバイザー
  • Mr. Woochong Um アジア開発銀行(ADB) 局長
  • 武内 和彦 氏(IGES 理事長)

パネルディスカッション

モデレータ:Dr. Saleem Huq(国際環境開発研究所 (IIED) 気候変動グループの上級フェロー)

司会

髙橋 一彰 氏(環境省地球局総務課気候変動適応室長)

登壇者

  • 小泉進次郎環境大臣
  • 水鳥 真美 国連事務総長特別代表/国連国際防災戦略事務局代表(UNDRR)
  • Arifin Rudiyanto インドネシア共和国 国家開発計画省(BAPPENAS) 海洋天然資源担当事務次官
  • 行木 美弥 国立環境研究所 気候変動適応センター 副センター長
  • Chompunut Songkhao タイ王国 天然資源環境省(MONRE)、環境政策計画局(ONEP)職員
  • 小川 眞佐子 サモアJICA気候変動強靭性向上・大洋州人材能力向上プロジェクトチーフアドバイザー
  • Woochong Um アジア開発銀行(ADB) 局長
  • 武内 和彦 IGES 理事長
  • Saleem Huq 国際環境開発研究所(IIED)気候変動グループの上級フェロー
  • 髙橋 一彰 環境省地球局総務課気候変動適応室長

セッションサマリー

本セッションでは、気候変動に強靭な世界の実現に向け、特に災害をはじめとする気候変動リスクの把握及びこれを踏まえた事業化に焦点を当てた。2019年に日本で立ち上がった「アジア太平洋気候変動適応情報プラットフォーム(AP-PLAT)」の参同国及び国際機関の取組について関係者より事例を共有し、AP-PLATを初め今後の科学的知見に基づいた情報基盤整備及び防災に関する適応の取組の方向性について議論した。

最初に、小泉環境大臣より、気候変動に伴って異常気象の激化が懸念されていることをふまえ、気候アクションと防災のシナジーを高めることにより、よりよい復興を目指すことが述べられ、2020年3月に気候変動と防災の国際会議を国連機関と連携し東京で開催することが公表された。また2019年6月に立ち上げたAP-PLATを通じ、パートナー国・機関とともに科学的な情報・データに基づいた適切な適応アクションを推進していくことに言及した。

水鳥代表による基調講演では、UNDRR等が過去報告や災害データベースを基として、気候関連の災害による経済的損失の現状や将来の見通しについて説明した。水害や土砂災害などのリスク増大が危機的状況にあり、将来に備えた機敏な対応が求められることを強調。

続いてインドネシアBAPPENASのDr. Medrilzamから、インドネシアにおける地方適応推進展開について共有された。

パネルディスカッションでは、まず情報基盤整備の取組が共有され、NIESの行木氏より、AP-PLATの現状と今後予定している高解像度な気候予測や影響予測データ等の掲載の構想、タイONEPのMs. Chompunut Songkhaoから、タイでの適応施策及びタイ情報プラットフォームの概要と進捗について報告された。

サモア・JICA気候変動強靱性向上の小川眞佐子チーフアドバイザーから、島しょ地域特有の災害リスクに対応するための研修プログラム(浸水被害等の影響評価、ハザードマップ作成、及び適応実践にかかる研修)について進捗や事業計画が共有された。

水鳥代表による基調講演では、UNDRR等が過去報告や災害データベースを基として、気候関連の災害による経済的損失の現状や将来の見通しについて説明した。水害や土砂災害などのリスク増大が危機的状況にあり、将来に備えた機敏な対応が求められることを強調。

ADBのMr. Woochong Umからは、ADBの気候変動強靭化に関連した施策事業、AP-PLATとのデータ共有等を通じた連携についての方策が述べられた。

IGESの武内和彦 理事長からは、ASEAN各国における防災と適応の統合強化に係る事例紹介があり、気候変動リスクを踏まえた事業化の支援や地域の持続性を踏まえた統合的な対策の重要性について発言された。

最後にモデレータを努めたIIEDのDr. Saleem Huqより、同セッションで共有された多用な事例やその背景にある科学的知見をより強力に繋げ、広域な分野・地域での連携の可能性について言及し、APANやAP-PLAT及び同様の事業を支援する日本の取組に対する期待が述べられた。

メッセージや成果

  • 気候変動のリスク評価と適応行動を防災・減災に組み込んでいき、政治サイドと実践者に利用されることが重要
  • AP-PLATパートナー組織間の効果的な連携により、より調和のとれた実践的な適応行動へ繋げていく

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