11/ 15
TUE
11:45-13:00
タイトル | パリ後の世界での「エネルギー・気候変動・環境」の主要課題 |
---|---|
概要 | このサイドイベントでは、IEAが最近出版した「エネルギー・気候変動・環境(Energy, Climate Change and Environment):2016年考察」について議論する。例えば、発電部門の排出における石炭やガスの役割、世界的な再生可能エネルギーの普及に向けた機会と挑戦、エネルギー部門の転換を支援するトラッキングツール、また、気候変動に対するエネルギー分野のレジリエンスを如何に強めていくか等、パリ後の世界での様々な話題について取り上げる。 |
主催/共催 | 国際エネルギー機関(IEA) |
プログラム | (※ 事務局による仮訳)
|
セッション サマリー |
(※ 事務局による仮訳) 本サイドイベントは、クリーンエネルギー(廃棄物によって環境を汚染することのないエネルギー)に関する現状の政策課題について焦点をあてたものである。 最初の登壇者である、国際エネルギー機関(IEA)・環境と気候変動ユニットヘッドのChristina Hood氏は、最近IEAがリリースした、「エネルギー・気候変動・環境:2016年版」 の概要を説明した。この報告書は、パリ後の世界において今日的な意義を帯びている様々なトピックをカバーしており、その中には、如何に炭素価格付けを他の政策とともに現実的な方向へ支援していくのか、世界規模の再生可能エネルギーの普及の機会と課題、エネルギーセクターの転換を支援するトラッキングツール、また、気候変動に対して如何にエネルギーセクターのレジリエンスを高めていくか、等が含まれている。 次いで、IEAのCédric Philibertは、COP21によって引き起こされたモメンタムをベースに、再生可能エネルギーの普及が拡大しつつあることについてより深彫りした発表を行った。2015年は再生可能エネルギーの容量追加が過去最高を記録し、また、2015年末には、再生可能エネルギーの容量が石炭のそれを上回った。同氏はまた、低炭素シナリオとの整合性をもった形での、更なる再生可能エネルギー普及の選択肢についても触れた。 最後に、東京大学講師であり経済産業研究所フェローである戒能一成氏が、福島での原発事故に起因する難しい選択など、日本の将来のクリーンエネルギー政策や技術選択に目を向けて、日本の文脈の中で実体的な挑戦について発表した。 |
キーメッセージ | (※ 事務局による仮訳) クリーンエネルギーアクションに向けた一般的な分野はよく知られているが(エネルギー効率改善、再生可能エネルギーなど)政策実施の方法こそが重要である。例えば、炭素価格付け、電力市場や他の政策インパクトなどの詳細が考慮されるべきである。 政府によって導入された新たな政策により、2015年は再生可能エネルギーにとって記念すべき年となった。だが、政策の不確実性を減らし、また、ファイナンスや政策統合など課題を克服することに更なる努力が払われるべきである。 日本は福島の原発事故により大きな挑戦に直面している。解決策は供給側のみならず、需要側の行動からも追求されるべきである。 |
各種資料 | 発表資料 1(英文)(PDF・627KB) 発表資料 2(英文)(PDF・710KB) 発表資料 3(英文)(PDF・117KB) |
イベント風景 | |
報告者 | Christina Hood 国際エネルギー機関 環境と気候変動ユニット ヘッド |