11月9日(水) 13:00-14:30

13:00-14:30

タイトル グリーン投資・グリーン発展に向けた政策
概要 このサイドイベントは、途上国のグリーンインフラへの民間投資を促進する政策の役割や、これを進めていくにあたっての国内の条件について、ヨルダンとベトナムにおける具体例を紹介しつつ、専門家による議論を行うものである。また、ハイレベルの政府職員、ドナー機関やビジネスセクターによるパネルディスカッションを行い、グリーンインフラ分野、とりわけ再生可能エネルギー分野への投資に向けた政策枠組みを如何に強化していくかを議論する。さらに、関連するOECDの対応、また、新規の国別レビューを紹介しつつ、グリーンインフラを後押しする政策やインセンティブを形成・改善する、支援国における資金形成の役割についても議論する。
主催/共催
プログラム (※ 事務局による仮訳)
  • Ana Novik 経済協力開発機構(OECD) 金融局投資部門 投資部長
  • Naeeda Crishna Morgado、及びGeraldine Ang OECD 政策アナリスト
  • H.E. Ahmad Al Qatarneh ヨルダン環境省 事務局長
  • Nguyen Tuan Anh ベトナム計画・投資省 副局長
  • 鴫谷 哲 国際協力機構(JICA)地球環境部 気候変動対策室長
セッション
サマリー
(※ 事務局による仮訳)
このサイドイベントでは途上国のグリーンインフラ、とりわけ再生可能エネルギーにおける民間投資を促進する政策の役割と、国内での促進要因について議論が行われた。

サイドイベントは、関連するOECDの出版物「Policy Guidance for Investment in Clean Energy Infrastructure(クリーンエネルギー・インフラへの投資に向けた政策ガイダンス)」、「Policy Framework for Investment(投資に向けた政策構造)」、また、今後刊行される国別レビュー、「Clean Energy Investment Policy Review of Jordan(ヨルダンのクリーンエネルギー投資政策レビュー)(2016年12月出版:これはアンマンで12月14日にローンチされた)」や、「Investment Policy Review of Viet Nam(ベトナムの投資政策レビュー)」(2017年出版予定)のグリーンの章などを参照しつつ、ヨルダンとベトナムのそれぞれの国からの知見を紹介した。

サイドイベントでは、OECDからの合同プレゼンテーションに続き、ハイレベルの政府職員及び援助機関の代表からなるパネルディスカッションが行われ、グリーンインフラ部門、とりわけ再生可能エネルギーにおける投資に向けた政策枠組みを如何に強固にしていくかが議論された。また、グリーンインフラ導入に向け、国を支援する開発金融の役割についても議論が行われた。パネリストはヨルダンとベトナムでのOECDのレビューを強く歓迎し、全体的に整合性があり効果的な政策と規制が必要であると指摘した。加えて、グリーンインフラプロジェクトにおいて市民社会とステークホルダーのコンサルテーションが重要であることを強調した。また何人かの参加者は、今後OECDがエネルギー効率を考慮すべきとの意見を述べた。
キーメッセージ (※ 事務局による仮訳)
政府は政策形成によりグリーン投資の触媒となる重要な役割を持っている。ヨルダンとベトナムの例は下記を示している。すなわち、
・気候変動と再生可能エネルギーを焦点とすることは、投資家に重要なシグナルを発する。政府横断的な合意がとられるべきである。
・再生可能エネルギーへの具体的なインセンティブは産業を刺激するために重要である。しかし、こうしたインセンティブは、化石燃料補助金を撤廃する努力と協調して実施されるべきである。
・特定の法及び付帯規則、報奨制度や規制が効果を発揮するためには、(例えば、調達や入札の遅延やキャンセル、エネルギータリフ構造の突然の変更などが起こらないような)予測可能な政策環境の整備が不可欠である。
各種資料 発表資料 1(英文)(PDF・1,021KB)
発表資料 2(英文)(PDF・416KB)
イベント風景
  • 11月9日(水)13:00-14:30のイベント
報告者 経済協力開発機構(OECD) Naeeda Crishna Morgado、Geraldine Ang