2023.12.3 Sun.

14:45 - 16:00

パリ協定6条に基づくJCM実施の進捗と課題

主催者

環境省

共催者

海外環境協力センター（OECC）

セミナー概要

概要

日本と28のパートナー国との協力覚書に基づき実施されている二国間クレジット制度（JCM: Joint Crediting Mechanism）は2013年の開始以降、脱炭素技術の普及を推進しており、現在、JCMの事業採択件数は200件を超える。
本サイドイベントでは、日本がパリ協定第６条に基づいて実施しているJCMの最新動向を共有し、JCM実施促進にあたっての課題や協力事項について各国を交えたラウンドテーブルを通じて、議論を深めます。

プログラム

開会挨拶及びJCM・パリ協定6条に関する現状の紹介 -5分-

宇賀 まい子　環境省

アジアにおける脱炭素化の取組とJCM実施に関する報告 -5分-

Virender K. Duggal氏　アジア開発銀行（ADB）

農業分野におけるJCM事業 -5分-

米田 立子　農林水産省

ラウンドテーブル・ディスカッション -50分-

• 加藤 真　海外環境協力センター（OECC）
• Dr. Puttipar Rotkittikhun　タイ温室効果ガス管理機構（TGO）
• Ms. Isabella Villanueva　チリエネルギー省（MoE）
• 米田 立子　農林水産省
• Virender K. Duggal氏　アジア開発銀行（ADB）
• 宇賀 まい子　環境省

質疑応答 -10分-

(同上)

閉会挨拶 -5分-

竹本 和彦　海外環境協力センター（OECC）

登壇者

現地登壇者

• 宇賀 まい子 / 日本環境省　地球環境局　国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官室　国際炭素市場調整官
• Mr. Virender K. Duggal / Sustainable Development and Climate Change Department, ADB Asia Development Bank (ADB) Principal Climate Change Specialist
• 米田 立子 / 農林水産省　輸出・国際局国際戦略グループ　国際交渉官
• 加藤 真 / 一般社団法人海外環境協力センター　理事・主席研究員
• Dr. Puttipar Rotkittikhun / Carbon Credit Certification Office, Thailand Greenhouse Gas Management Organization (TGO) Director
• Ms. Isabella Villanueva / Climate Change Unit, Energy and Environmental Policies and Studies Division, Ministry of Energy (MoE), Chile Climate Change Analyst
• 竹本 和彦 / 一般社団法人海外環境協力センター・理事長

関連リンク

• 炭素市場エクスプレス
• Progresses and challenges for implementing the JCM under Article 6 of the Paris Agreement

セッションサマリー

本イベントは、環境省（MOEJ）の宇賀まい子氏による開会挨拶に始まり、アジア開発銀行（ADB）のVirender K. Duggal氏より「6条実現に向けた戦略とJCMへの期待」について、また農林水産省の米田氏より「農業分野におけるJCM事業」についてが発表が行われました。
ラウンドテーブルディスカッションでは、一般社団法人海外環境協力センター（OECC）の加藤真氏のファシリテーションにより、日本およびJCMパートナー国であるタイからの登壇者Puttipar Rotkittikhun氏、及びチリからの登壇者であるIsabella Villanueva氏より関連政策を含むJCMの最新情報を共有が行われたほか、登壇者5名によりJCM実施促進および6条実施にあたっての課題や協力事項について、議論を深めました。
　特に、日本とパートナー国の二国間協力による各国の野心向上、近年の炭素市場への関心の高まりに合わせたJCMの対象分野と事業規模の拡大が言及されました。 最後に、OECCの竹本和彦氏より、JCMにおけるこれまでの国際機関を含むパートナー国の取組への感謝に加え、持続可能な脱炭素社会に向け、パリ協定6条に沿ったJCMの実施についてパートナー国とのにさらなる協力についての期待が述べられました。