イベントスケジュール

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NOV その他

High-Level Week

Friday, November 17

10:30 - 12:00
13:00 - 14:30

10:30 - 12:00

タイトル

サステナリンピックをはじめとした日本ユースのアクション
〜若者の参画を問う〜

イベント概要

サステナリンピックとは?

東京五輪を持続可能にしたい、東京五輪をレガシーにしたいという若者の思いを表した、「サステナブル」+「オリンピック・パラリンピック」の複合語です。

弊団体(Climate Youth Japan:以下CYJ)は2010年春に設立された、気候変動問題に高い関心を持っているユース(学生や若手社会人を含む)が活動している青年環境NGOです。一番気候変動の影響を受けるであろうユースが、同世代の社会的影響力を高めることを通じて、「衡平で持続可能な社会」の実現をするための意識啓発・リーダー育成事業を実行しています。

昨年より東京五輪の持続可能性に取り組んでおり、東京オリンピック低炭素ワーキンググループ、同分野に取り組む他NGO、東京五輪をキーワードに活動している学生団体等と意見交換を重ねてきました。結果、私たちは東京大会を通して、ユース世代自らが持続可能な社会に向けてアクションを起こし続けるレガシーを「サステナリンピック」と呼び、この実現を目指すようになりました。本イベントではサステナリンピックを軸とした日本ユースによるアクションの紹介を行い、ユースのポテンシャルを知ってもらいます。また、国際会議の中での民主主義について、ユース参画の観点から考えます。
企業の方、自治体の方、NGOの方、ユースなど、様々な世代と分野の方々にお越しいただければ幸いです。

【プログラム】
第1部:講義—サステナリンピックとユースのアクション
オリンピックを支える根本思想のオリンピズムやオリンピックと環境の歴史を説明した後、サステナリンピックの軸を持つCYJ内外の日本ユースによるアクションを紹介します

第2部:ディスカッションーCOPにおけるユース参画のあり方を問う
現在COPにユースが参画する方法は主に2つあります。1つ目はUNFCCCにおけるユースが構成員であるYOUNGOを通して活動することです。二つ目は各国政府より派遣されるユース代表になることです。これらの方法はどのように機能しているのか、今の参画方法で十分なのか、どのような参画が望ましいのか等をグループごとに議論し、ユース参画の在り方について話し合います。ユース世代とユースでない世代を混ぜたグループ構成にしますので、どなたでもご参加いただけます。

キーワード

日本、気候変動枠組み条約第6条(ACE)、ユース参画、ユースアクション、サステナリンピック、ユースデリゲートプログラム、ディスカッション

登壇者
  • 青年環境NGO Climate Youth Japan
    黒田琴絵、塚本悠平、高橋美佐紀、清間笑奈、今井絵里菜
主催者
  • Climate Youth Japan(CYJ)
最終プログラム

プレゼンテーション(25分):

ユースがアクションをするわけ / イベントの概要(5分)

  • 塚本悠平、Climate Youth Japan、日本

CYJの団体紹介 / オリンピックと環境 / サステナリンピックとアクション例*(20分)

*今回ピックアップしたアクション例:

  1. 学生団体おりがみのパラスポーツイベントと東京五輪会場付近のバリアフリー化の調査
  2. NPO Hope to Hopeのユースからの投資で建てた再生可能エネルギーの販売事業
  3. Sustainable for Tamaの多摩産材を通した林業教育
    • 黒田琴絵、Climate Youth Japan、日本

ワークショップ(60分):

ファシリテーター(Climate Youth Japan、日本:吉岡渚、高橋美佐紀、清間笑奈、今井絵里菜)、全参加者

  1. アイスブレーク – グルーピング / どの五輪競技を見たいですか?(10分)
  2. あなたが取り組んでいるプロジェクトの共有(10 分)
  3. ユースと他の世代をどのようにサステナリンピック*に参加させるかのディスカッション(30分)
    * サステナリンピック: より多くの若者が持続可能な未来に向けてアクションを起こすユースレガシーを残すこと
  4. グループ内でのリフレクション(10分)

PPAP Ver. Sustainalympicsを歌って踊る(5分)

  • 全参加者

セッションサマリー

<プレゼンテーション>

気候変動による甚大な影響を受ける将来世代としてユースが気候変動に取り組まなければいけないことを確認した後、CO2排出と森林伐採の例とオリンピズムの3つの柱に「環境」が含まれていることを通してオリンピックと環境の関係性を学びました。次にCYJがどのように今のサステナリンピックの目的に至ったのかを失敗談とともに述べました。最後にサステナリンピックユースアクションを3つ紹介しました。

<ワークショップ>

  • グループ今井
    持続可能な社会にするためにどうすれば良いのかというテーマでワークを進めました。まず社会のシステムをよりシンプルにすれば持続可能な社会作りに人々も参画しやすくなると考えました。例えばCOPでは水筒を参加者に配ることでタップウォーターの推進を行い、中国ではデポジットシステムをアリペイで行っています。次に若者の人材育成について議論し、COP等の国際会議に出席することは勿論、若者・地域発信で会議を開くこと、さらに政府系の機関やビジネスでの実践経験を積むことが必要だという意見が出ました。
  • グループ清間
    中国の参加者から、高齢者は気候変動を信じていないため巻き込むのが難しいという事例が出ました。そこから、教育が大切だという結論になりました。また、若者ができる解決策として、新しい知識や技術を容易に吸収できるという強みを活かして、ITと掛け合わせて人々に親しみやすく気候変動を伝えるという成功事例の共有がありました。
  • グループ高橋
    アメリカでは気候変動に関するイベントに参加する若者の割合は高く、未来のことを若者が考えるのは当たり前との意見もありました。また、サステナリンピック事業の一例として紹介した、ユースによるエネルギービジネスに対する評価が高く、このような事例をアメリカでも参考にしたいとの声や、団体・サスパラ事業のマスコットキャラクターを作製し、低年齢層を巻き込むことも考えるべきではないかという提案がありました。
  • グループ吉岡
    多くの人が「楽しく」気候変動対策に参加できるような工夫として、COP23会場に置いてあるようなリサイクルBOX、自転車などのオリンピック会場設置が提案として上がりました。また、SNS上での情報発信が多くの人々にリーチするような工夫として、芸能人やインスタグラマーのような「インフルエンサー」とのコラボ、人を惹き付けるような面白おかしい写真の利用などが挙げられました。

<PPAP Ver. Sustainalympics>
ピコ太郎の「PPAP」の替え歌を歌って踊り、大変盛りあがりました。


キーメッセージ

より多くの若者が持続可能な未来に向けてアクションを起こすレガシーを残すサステナリンピックへのサポートの声を多くいただいたため、今後もCYJはこの事業を進めていきたいです。今回のワークショップで出た気候変動へのアクションを増やすための提案は以下の通りです:

  • 気候変動を楽しくしよう 例:マスコットキャラクターを使う、面白い写真を投稿する、PPAPを踊る
  • アクションを起こす人口を増やすためにはまず教育を行うこと
  • テクノロジーを使うこと。若者の間では特にSNSを使うこと。
  • これまでの失敗・成功談を共有することでより良いアクションを考えること

報告者所属・名前

Climate Youth Japan 黒田琴絵


写真

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