2023.12.8 Fri.

14:45 - 16:00
シナジーによる気候変動・生物多様性・SDGsの同時解決をアジア太平洋で実現する
主催者
公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)
共催者
環境省
セミナー概要

概要

気候変動、生物多様性の損失、汚染などの複数の危機に同時に対処する「シナジーアプローチ」に注目が集まっている。国連経済社会局(UNDESA)と国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局は、2019年4月に気候変動とSDGsのシナジーに関するイニシアティブをスタートし、2022年7月には日本国環境省が第3回会合をホストし、国連大学(東京)で開催された。続く第4回会合は、2023年7月に国連本部で行われ、同会議の有識者グループが9月のSDGサミットに際して、初の気候変動とSDGsのシナジーに関するグローバル・レポートを発表したところである。同レポートでは、シナジーを生む具体的な事例の蓄積と、シナジーを実現するための具体的な方法論の開発の重要性が強調されている。本セミナーは、アジア太平洋地域におけるシナジーの好事例を紹介するとともに、政策手法とその展開について議論し、志を同じくする国や国際機関とのパートナーシップを拡大することを目的とする。

プログラム

挨拶

藤野純一(モデレーター)公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)上席研究員

基調講演

武内和彦 公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)理事長

ショーケース発表1

バハレー・セヤディ 国連経済社会局(UNDESA)シニアオフィサー

ショーケース発表 2

(TBC) 国際自然保護連合(IUCN)

ショーケース発表 3

(TBC) IPCC/IPBES/IRP等

ショーケース発表 4

(TBC) UNFCCC事務局、UNEP ROAP、アジア開発銀行、経団連等から登壇予定

ハイレベル挨拶

松澤 裕 環境省地球審議官

ハイレベル挨拶

(TBC) アジア太平洋地域・G7の大臣

閉会挨拶

(TBC)
登壇者

現地登壇者

  • 武内和彦 / 公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)理事長
  • イザベラ・テイシェイラ / 国際資源パネル(IRP)共同議長
  • バハレー・セヤディ / 国連経済社会局(UNDESA)シニアオフィサー
  • ジェームズ・グラバート / 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局 緩和部門ディレクター
  • ジェシカ・トローニー / 国連環境計画(UNEP) 気候変動適応ユニット チーフ
  • サンディープ・セングプタ / 国際自然保護連合(IUCN)国際政策センター 気候変動部門 グローバル・ポリシー・リード
  • アメナタベ・V・ヨーヴォリ / 駐インドネシア フィジー特命全権大使、シンガポール・マレーシア高等弁務官、国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)常駐代表
  • 松澤 裕 / 環境省地球審議官
  • 藤野純一 / 公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)上席研究員
関連リンク
セッションサマリー
基調講演で武内氏は、SDGs、パリ協定、昆明・モントリオール生物多様性枠組条約、プラスチック汚染などの政府間交渉を統合し、シナジーを生むアプローチが持続可能な未来の創造に不可欠であると指摘した。日本の地域循環共生圏や脱炭素専攻地域を取り上げつつ、科学的知見を活用してシナジーを高める必要性を強調した。続く特別講演では、テイシェイラ氏が、IRPが国連環境総会(UNEA-6)で発表予定のGRO2024から得られた資源の効率的な利用や循環に関する科学的知見を共有した。自然資源の効率的な活用にはイノベーションが必要であり、資源の生産と消費の詳細を見つつ、公正かつ競争力を保ちながら開発を進める必要性を強調した。
ショーケース発表では、セヤディ氏が、気候変動とSDGsのシナジーから得られるメリットについて概観。2024年にはHLPFでSDGs目標13がレビューされるなどの機会を最大限に活用し、シナジーに対する機運を高める必要性を指摘した。グラバート氏は、気候変動への対応の鍵はSDGsにあり、生物多様性や資源にも視野を広げ、シナジーを推進することが重要であると述べた。トローニー氏は、UNEPが実施する事業の紹介を通じて、3つの惑星の危機が繋がっており、適応策はその前提に立って講じられるべきであると強調した。セングプタ氏は、政策立案の際の部門間の重複を避け、関係者が一堂に会する機会を設ける必要性を指摘した。多様な機関やステークホルダーが協働して最善のアウトカムを効率的に達成することが重要であると述べた。
ハイレベル・セグメントでは、太平洋島嶼国の視点から登壇したヨーヴォリ大使が、シナジーの観点の不足により我々が直面する3つの危機が拡大していると指摘、日本によるシナジーに関するリーダーシップに感謝と支持を表明した。松澤氏は、国際的にシナジーの重要性が認識されており、G7では、札幌気候・エネルギー・環境大臣会合や広島サミットでシナジーに関するコミュニケに合意が得られたことに言及した。国際機関と協力しながらシナジーを最大化させるために尽力する決意を表明し、閉会した。
メッセージや成果
  • 資源循環の専門グループである国際資源パネルの共同代表であるテイシェイラ氏に登壇頂き、シナジーの取り組みの重要性をご指摘頂き、今後の協力を明言頂けたこと。
  • フィジー大使のYauvoli氏に登壇頂き、2024年2月下旬に行われるUNEA6でのシナジーに関するresolutionへの強い支持を表明して頂き、特に島しょ国に対してシナジーの取り組みへの賛同を得られるように働きかけて頂けるとご発言頂けた。
  • 日本国環境省によるシナジーの取り組みへの強いコミットメントが表明され、またUNFCCC、UNDESA、UNEP、IUCN、IGESからもシナジーの重要性と主体的に取り組むことが表明された。

その他のタイムテーブル

2023.12.8 Fri.

10:30 - 12:00

決意から実行へ 脱炭素社会の実現に向けた日本企業の取り組み

主催者:日本経済新聞社
13:00 - 14:30

ASEANのネットゼロ・レジリエントな社会実現に向けた国際的協働の加速

主催者:ASEAN事務局、環境省
共催者:地球環境戦略研究機関(IGES)
16:30 - 17:45

脱炭素で豊かな暮らし(ウェルビーイング)のためのセミナー

主催者:環境省