2022.11.17 THU

10:30 - 12:00
現代のネットゼロ社会に向けた低エネルギー需要と高いウェルビーイング
主催者
公益財団法人 地球環境産業技術研究機構(RITE)
セミナー概要
ウェルビーイングと主要な社会サービスへのアクセス確保のために、社会は物質とエネルギーを必要とする。このセミナーでは、エネルギー需要を大幅に削減しネットゼロ社会への公正な移行をもたらしうる技術、社会、インフラのイノベーションの役割について、艇エネルギー需要と高いサービスに関する学際的な研究に基づき紹介する。

【イベントプログラム】
開会挨拶(5分)
  • ・Joyashree Roy:アジア工科大学院(AIT)
来賓挨拶(5分)
  • ・髙濵航:経済産業省 産業技術環境局 地球環境対策室長
講演1(10分)EDITS ネットワークの背景
  • ・秋元圭吾:地球環境産業技術研究機構(RITE)システム研究グループリーダー・主席研究員
講演2(15分)ネットゼロ社会への変革における需要サイドソリューションの重要性
  • ・Bas van Ruijven:国際応用システム分析研究所(IIASA)
講演3(15分)イノベーションとデジタル化: 変革のレバー
  • ・Elena Verdolini:欧州経済環境研究所(EIEE)
講演4(15分)プラネタリー・バウンダリーと調和する2050年の都市空間と社会
  • ・Diana Urge-Vorsatz:中央ヨーロッパ大学(CEU)、IPCC WG3共同副議長
パネルディスカッション(30分)期待される技術、制度、行動、インフラによるイノベーションとその実現可能性
  • ・Joyashree Roy(モデレーター):アジア工科大学院(AIT)
登壇者
【現地登壇者】
  • Joyashree Roy(モデレーター)(アジア工科大学院(AIT)) 教授
  • 髙濵航(経済産業省) 産業技術環境局 地球環境対策室長
  • 秋元 圭吾(地球環境産業技術研究機構(RITE)) システム研究グループ グループリーダー・主席研究員
  • Bas van Ruijven(国際応用システム分析研究所(IIASA)) 研究グループリーダー・主任研究員
  • Diana Urge-Vorsatz(中央ヨーロッパ大学(CEU)) 教授、IPCC WGIII 共同副議長

【オンライン登壇者】
  • Elena Verdolini(欧州経済環境研究所(EIEE)) シニアサイエンティスト
セッション
サマリー

ウェルビーイングと主要な社会サービスへのアクセス確保のために、社会は物質とエネルギーを必要とします。このセミナーで、エネルギー需要を大幅に削減しネットゼロ社会への公正な移行をもたらしうる技術、社会、インフラのイノベーションの役割について、低エネルギー需要と高いサービスに関する学際的な研究に基づいて紹介しました。登壇者の主な発言内容は次のとおり。

  • ・需要側のソリューションは、緩和の責任を人々に移すことを意味するのではなく、適切なインフラストラクチャーへのアクセス、技術へのアクセスおよびインセンティブを提供することにより、人々に力を与えることであることを心に留めておくべきである。 それは幸福とプラネタリー・バウンダリーを損なうことなく、不確実性の大きな負担と供給側の脱炭素化の必要性を取り除くことができる。 この 10 年間で新しい都市が発展途上国に建設されることを踏まえ、持続不可能な経路へのロックインを回避することにより、包括的な成長に適した都市を建設する大きなチャンスがある。
  • ・デジタル化とそれに関連するイノベーションは、私たちの社会に急速な変化をもたらし、循環経済と共有経済を通じていくつかの資源と組み込まれたエネルギー消費を削減し、大幅な排出削減のためのより安価なコストを達成する可能性がある。包括的な分析を通じて、潜在的な変化と排出削減への大きな貢献、および複数の SDGs の達成についてのより深い理解は、消費者、産業関係者、政策立案者を含むすべての人々の動きを誘発する。
  • ・ 都市をより住みやすくし、社会的インクルージョンとウェルビーイングを向上させ、地域コミュニティと地域の経済活動と生産性を強化し、身体的および精神的健康を強化しながら、プラネタリー・バウンダリー内で正味ゼロ排出を維持できる幅広い機会がある。
  • ・先進国の都市では、新しいものを構築/生産するのではなく、既存の都市形態の再考と再構築、既存のインフラや車両ストック及び設備の転用、改造、修理と再利用のために、技術的、社会的なビジネス (モデル) 革新が必要であることを示唆する。
配布資料
メッセージや
成果

今回のジャパン・パビリオンでのセミナーは、例年より多くの聴講者にご参加いただいた。また、Zoom Meetingによるオンライン配信を行うことで、RITEの研究成果他、各登壇者の意見をリアルタイムで全世界へ発信する事ができ、大きな成果であった。
なお、オンライン配信に関しては、セキュリティーを向上させるべく、検討を行う必要であると認識している。

RITE:ホームページ 現代のネットゼロ社会に向けた低エネルギー需要と高いウェルビーイング【11月17日】
https://www.rite.or.jp/system/events/2022/12/cop27_1.html
IIASA:ホームページ
https://iiasa.ac.at/events/nov-2022/rite-iiasa-side-event-on-edits-at-unfccc-cop27

その他のタイムテーブル

2022.11.17 THU

13:00 - 14:30

地方の気候行動に関する日米豪印ワークショップ

主催:日本、オーストラリア、インド、アメリカ各国政府
共催:ICLEI
IGES
14:50 - 15:50

ゼロカーボンシティ実現に向けた先行的取り組み

主催:環境省
OECD
共催:公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)
16:10 - 17:10

アフリカ脱炭素社会移行に向けた気候変動イノベーション及びパートナーシップの推進~ 官民連携パートナーシップの最大化のための協力的アプローチの推進

主催:国際連合工業開発機関(UNIDO)
共催:アフリカ開発銀行
17:30 - 18:45

サーキュラーエコノミーとカーボンニュートラル ~民間企業による循環行動とドライバーの加速~

主催:環境省
共催:世界経済フォーラム