2021.11.11 THU

17:00 - 18:30

2021.11.11

循環経済×カーボンニュートラル

環境省、EU、UNEP、UNIDO、オランダ政府、世界経済フォーラム

セミナー概要

【イベントプログラム】
内容
登壇者

導入・説明
日本国環境省 循環型社会推進室 企画官:伊藤 貴輝

開式挨拶
日本国環境大臣:山口 壯
オランダ王国環境大臣:Mr. Steven vanWeyenberg

集合写真
全参加者

パネルディスカッション
[司会]
Mission Possible Partnership事務局次長:Ms. Faustine Delasalle
[パネリスト]
・ 欧州委員会環境総局長:Ms. Florika Fink Hooijer
・ コロンビア環境・持続的開発省気候変動・リスク管理課長:Mr. Alex Saer
・ アフリカ開発銀行気候変動・グリーン成長課長:Mr. Al-Hamdou Dorsouma
・ ホルシム(Holcim)社副社長:Mr. Cédric de Meeûs
・ サウジ基礎産業公社執行副社長(SABIC):Dr. Bob Maughan
・ エレンマッカーサー財団取締役:Mr. Joss Blériot

クロージング
日本国環境省:伊藤

登壇者

  • ・山口 壯 環境省 環境大臣
    ・Ms. Faustine Delasalle ミッション・ポッシブル・パートナーシップ事務局次長、エネルギー移行委員会委員長
    ・Mr. Joss Blériot エレン・マッカーサー財団 エグゼクティブ・リーダー
    ・Mr. Alex Saer コロンビア環境・持続的開発省気候変動・リスク管理課 課長
    ・Mr. Al-Hamdou Dorsouma アフリカ開発銀行 気候変動・グリーン成長課 課長
    ・Mr Cédric de Meeûs Holcim社 副社長

    ▼オンライン参加者
    ・Steven van Weyenberg オランダ王国環境省 環境大臣
    ・Dr. Florika Fink Hooijer 欧州委員会環境局 総局長
    ・Dr. Bob Maughon サウジ基礎産業公社 執行副社長

セッションサマリー

本サイドイベントでは、山口環境大臣やSteven van Weyenbergオランダ環境大臣を始め、政府、国際機関、グローバル企業、NGOの代表者が登壇し、カーボンニュートラル(気候中立性)の実現に向けて循環経済が果たしうる役割や方法等が議論されました。
山口大臣からは、現在直面している3つの危機(気候変動、自然消滅、環境汚染)の解決には、循環経済(Circular Economy:CE)への移行が重要であることが強調されました。プラスチック資源循環促進法の策定や循環経済パートナーシップ(J4CE)等の官民連携の構築、G20でのCE・資源効率性原則の策定や優良事例の報告提案等、日本の取組貢献が報告されました。オランダ環境大臣からは、CEの実践はもはや不可避の選択であり、気候変動・生物多様性対策に貢献するものであること、また気候中立性とCEへの移行における公共調達の重要性やさらなる取組の拡充必要性が強調されました。
パネルディスカッションでは、CEがもたらす気候変動、生物多様性、資源枯渇の緩和、及び産業振興や競争力強化等の可能性が共有されました。ファッション・繊維や食品、プラスチック、エレクトロニクス、建設分野等、生活と関係の深い分野でCEに取り組むことが1.5度目標の達成に重要であること、新興国では政策におけるCE主流化とCE型政策への転換、また産業競争力の向上重要性等が報告されました。アフリカを始めとした途上国に関しては、インフォーマルセクター中心の循環産業の適正化や電子廃棄物への対策を進める必要性が強調されました。
そのほか、製品デザインや生産プロセスの改善等、バリューチェーンの上流側におけるCEへの移行が重要であることが強調されました。3Dプリンター、製品のサービス化、デジタル技術の適用といった、循環促進と不要な資源消費を回避する革新的開発の重要性、またさらなる革新(イノベーション)につながる政策や規制枠組み・基準等の基盤整備の必要性も議論されました。新たなCE革新を生み出すような異業種間連携への政府支援の重要性等も議論され、政府・民間双方による適切な資金投資を促進する必要性も共有されました。

メッセージや成果

本イベントでは、カーボンニュートラルの実現に向けた循環経済への移行の重要性が共有され、実施上の課題や連携方策等について意見交換が行われました。今後の方向性として、登壇者からは、CEビジネスの拡大、気候変動や生物多様性課題とCEの結び付け、リサイクル材の更なる利用促進に向けた標準化枠組みの策定、中南米等の地域アジェンダにおけるCE議論の主流化が重要であることが指摘されました。また、国際・地域レベルでのさらなる連携と協力が、循環経済とカーボンニュートラルの実現には不可欠であると指摘しました。

2021.11.11 THUタイムテーブル

10:30 - 12:00

2021.11.11

脱炭素社会への移行に向けたグリーン水素の国際サプライチェーン構築

環境省(地球環境局国際協力・環境インフラ戦略室)

13:00 - 14:30

2021.11.11

エネルギー需要部門の技術・社会イノベーションと国際モデル比較

(公益財団法人)地球環境産業技術研究機構(RITE)