イベントスケジュール

イベントスケジュール - COP25 JAPAN PAVILION

2019.12.04

17:00 - 18:30 2019.12.04
緩和と適応
イノベーションによる環境と経済の好循環

イノベーションの強みを活かした緩和と適応への挑戦
―太陽熱発電への貢献とインドにおける浄水システムの普及促進―

主催者

  • AGC株式会社
  • リオグラス

イベント概要

AGCは、110年以上にわたって培った世界トップレベルの技術とノウハウを持つ、ガラス・電子・化学品・セラミックスの事業領域でグローバルに事業活動を展開する素材メーカーです。AGCによる本プレゼンテーションでは、緩和と適応についてAGCの技術を使用した、それぞれの事例について応用例を紹介します。まずは緩和の例として、チリにおける太陽熱発電の貢献を取り上げます。太陽熱発電は、太陽光発電と異なるいくつかの特徴がありますが、どのタイプの太陽熱発電でもミラーを使用します。そのミラーの性能、ついては発電の効率を左右する重要な部材がガラスです。このガラスについてテーマとして取り上げて、どのように貢献ができるのかを説明します。また水問題は適応の課題であると同時にSDGsの目標ともなっています。AGCは、インドにおいて電気透析を利用することにより汚染された地下水を浄化して、飲料水や灌漑用の水にできる浄化システムの普及促進を目論んでいます。将来はインドのみならず水のアクセスに課題がある他の国への展開を視野に入れています。電気透析を利用した浄水システムの利点等について紹介致します。

登壇者

  • 岡部 正明 AGC株式会社 経営企画本部SDGs推進部プロフェッショナル
  • イグナシオ グラシア コンデ リオグラス CEO

セッションサマリー

最初にリオグラスのCEOであるイグナシオ氏から、太陽熱発電について概要、その種類、ポテンシャル等について述べた。太陽熱発電は、電力と熱の供給によりスコープ1の二酸化炭素の排出を削減することが可能である。次にAGCの経営企画本部のSDGs推進部のプロフェッショナルの岡部博士から、太陽熱発電には全ての種類について鏡が使用され、鏡に使用されるガラスについて、必要とされる性能や性能向上のための技術革新について説明した。浄水システムについては、途上国での成功の鍵として現地のパートナー会社との協力、出来る限り現地生産によるコストダウンとメンテナンスであることを発表した。

メッセージや成果

太陽熱発電は太陽光発電と競合するものでなく、特に日没から日の出までの間の発電を補完することが出来る。またその特徴として熱の供給が可能であり、鉱業などの産業用への活用が期待できる。電気透析による浄水システムは、飲料水のみでなく灌漑用水としても利用も期待できる。

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