大洋州地域における気候変動強靭性強化に向けて:地域の取組の教訓と今後の展望
主催者
- 国際協力機構(JICA)
- 太平洋地域環境計画事務局(SPREP)
イベント概要
本イベントでは、建設中の「太平洋気候変動センター(Pacific Climate Change Center; PCCC)」とPCCCに対する新たな支援内容等について、サモア政府・SPREP・ニュージーランド政府・日本政府の参加者とともに議論する。PCCCは、サモア政府からの要請を受け、日本が無償資金協力で建設中で、大洋州地域の気候変動分野の人材育成の拠点として広く活用され、同地域の気候変動に対する強靭性向上に貢献することが期待されている。PCCCが位置するサモア国、PCCCの運営管理において中心的な役割を果たすSPREP等の参加を得て、PCCCの今後の活動、JICAの今後の協力事業へ活かされる大洋州・島嶼国に共通する論点・教訓を議論する。
登壇者
- コシ・ラトゥ SPREP 総裁 プレゼン資料 (PDF, 1.3MB)
- タガロア・クーパー・ハロ SPREP 気候変動局長
- ペセタ・ノミア・シミ サモア外務貿易省 次官
- アリソン・カーリン ニュージーランド外務貿易省 気候変動・環境担当主任アドバイザー
- 熊丸 耕志 日本環境省 地球環境局気候変動適応室気候変動適応協力専門官 プレゼン資料 (PDF, 1.3MB)
- 川西 正人 JICA 国際協力専門員
- 村上 裕道 JICA 気候変動対策室長
配布資料
セッションサマリー
JICAは、無償資金協力「太平洋気候変動センター建設計画」のもと、同センター(PCCC)をサモアにおいて建設中であり、2019年6月完工予定である。PCCCはSPREP(PCCCの運営管理を担う)の敷地内に建設中であり、大洋州地域の気候変動分野の取組みの域内拠点となることが期待されている。PCCCが計画している4つの機能(Knowledge Brokerage、Applied Research、Capacity Building through training and learning、Supporting Innovation)のうち、JICAは研修機能強化のための新たな技術協力プロジェクトを2019年から開始予定である。本セッションでは、サモア外務貿易省、SPREP、ニュージーランド外務貿易省、日本環境省の参加を得て、大洋州地域における各機関の気候変動分野の取組状況の紹介とPCCCへの期待について意見交換を行った。冒頭、SPREPがPCCCの概要、戦略ビジネス計画案を紹介し、その後のパネルディスカッションでは、JICA川西専門員がモデレーターを務め、各機関の現在の取組状況の紹介とともに、大洋州地域の気候変動分野の取組の促進に向けてPCCCが域内拠点としての役割を果たすことへの高い関心・期待が各参加者から述べられた。