2023.12.6 Wed.
- 14:45 - 16:00
- パリ協定の実施能力強化に向けた道筋とは ~地域リーダーズ・ダイアローグ~
- 主催者
- 国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)
- セミナー概要
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概要
パリ協定を効果的に実施するためには、とりわけ途上国において政府内における組織的能力の強化が要求される。パリ協定の下での、強化された透明性枠組み、国が決定する貢献(NDC)、国家適応計画策定のプロセス、グローバルストックテイク、炭素市場メカニズムの活用等に関する様々な要求事項に対処するための高度な知識とスキルを有する人材が強く求められている。本セミナーでは、世界の各地域を代表する専門家の参加の下、パリ協定の下でのクライメートアクションの実施に関する現状と課題について議論を行い、気候中立かつ強靭な開発をグローバルに実現するための持続可能な形での組織的能力の強化に向けた、革新的な解決策やパートナーシップの役割を特定する。
プログラム
開会挨拶 -5分-
山口 しのぶ 国連大学サステイナビリティ高等研究所 所長国連大学大学院プログラムパリ協定特修コースについて -5分-
竹本 明生 国連大学サステイナビリティ高等研究所 プログラム・ヘッドパネルディスカッション -55分-
- 竹本 明生 国連大学サステイナビリティ高等研究所 プログラム・ヘッド
- R R Rashmi The Energy and Resources Institute (TERI), Distinguished Fellow and Programme, Director, Earth Science and Climate Change
- 森田 隆博 国際協力機構(JICA) 地球環境部 部長
- Philip Osano Centre Director, Stockholm Environment Institute
- Kitzia Irina Oribe Aguilar 国連大学サステイナビリティ高等研究所 学生
Q&A -5分-
閉会挨拶 -5分-
松澤裕 環境省 地球環境審議官
- 登壇者
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現地登壇者
- 山口 しのぶ / 国連大学サステイナビリティ高等研究所 所長
- 竹本 明生 / 国連大学サステイナビリティ高等研究所 プログラム・ヘッド
- Huy Luong Quang / Ministry of Natural Resources and Environment, Viet Nam Head, Division of GHG Emission Reduction and Ozone Layer Protection, Department of Climate Change
- 森田 隆博 / 国際協力機構 地球環境部 部長
- Kitzia Irina Oribe Aguilar / First-year master’s degree student of the UNU-IAS postgraduate degree specialization on the Paris Agreement
- 松澤 裕 / 環境省 地球環境審議官
- セッションサマリー
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本イベントでは、「パリ協定実施に向けた能力開発」をテーマに、専門家やユースを招き、教育と訓練を通してパリ協定の実施を加速させるための課題と可能性について議論しました。
イベントの冒頭では、UNU-IAS山口しのぶ所長が2023年9月より提供しているUNU-IAS大学院プログラムパリ協定特修コースにて、パリ協定の実施に向けた専門知識と技術を養成していること、また、今後のスケールアップとして、本コースの対象者を広げ、世界で必要とされている気候変動分野の専門家を育成していくことを強調しました。
パネルディスカッションの冒頭では、竹本明生プログラムヘッドが、本コースで開発中の実務トレーニングについて、温室効果ガス排出量の測定、報告および検証(MRV)、炭素市場、気候適応および損失と損害など複数のコースを国連大学のパートナーと連携して順次開設していくと開設しました。また、パリ協定6条実施パートナーシップなどパリ協定に関する国際イニシアティブに貢献していくと述べました。
パネルディスカッションでは、それぞれのパネリストより活動が紹介され、次世代の専門家を育成するための気候変動に特化した教育や、指導者が気候変動に関する内容をそれぞれの教育活動に組み込めるよう訓練するプログラムの必要性、政策立案において気候変動分野の専門性を有することの重要性、各省庁が協調して各業務と気候変動を繋げる知識の強化、多様なステークホルダー間のパートナーシップについて議論が行われました。
閉会挨拶で環境省松澤裕地球環境審議官は、UNU-IASの気候変動分野の能力開発の活動に対して環境省が支援を行っていることを共有した上で、パリ協定特修コースに関する新たな取組みを歓迎すると話しました。また、開発途上国の気候変動とSDGsに関する優先課題を統合する取組みを加速させる上でのUNU-IASの活動の重要性について言及しました。
- メッセージや成果
- 本イベントでは、UNU-IASのユースエンパワーメントの取り組みの一環として、UNU-IASパリ協定特修コースの学生が登壇しました。また、本イベントでの成果を踏まえ、UNU-IASでは、ホーセン・リー氏(気候変動に関する政府間パネル(IPCC) 前議長、カーボンフリーエネルギー 特任大使、カーボンフリーアライアンス 会長)を含む気候変動分野の専門家とユースを招き、報告会を行いCOP 28報告とIASの活動を報告しました。
その他のタイムテーブル
2023.12.6 Wed.
- 10:30 - 11:45
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クリーン・シティ・パートナーシップ・プログラムセミナー 〜気候変動、汚染、生物多様性の損失を含む都市課題の解決に向けて〜
主催者:環境省
共催者:国際協力機構(JICA)、地球環境戦略研究機関(IGES)
- 13:00 - 14:15
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1.5℃ロードマップで拓く未来へのビジネス変革プラン
主催者:日本気候リーダーズ・パートナーシップ (JCLP)
共催者:公益財団法人 地球環境戦略研究機関 (IGES)
- 16:30 - 17:45
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DIVERSITY IN CARBON NEUTRALITY
主催者:一般社団法人日本自動車工業会
- 18:00 - 19:00
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「地域的アプローチ」を通じた気候行動・レジリエンスの推進の重要性
主催者:経済開発協力機構(OECD)
共催者:日本国環境省(MOEJ)