2023.12.3 Sun.

13:00 - 14:15
ネットゼロ社会に向けた削減貢献量の適切な評価
主催者
経済産業省
共催者
持続可能な開発のための経済人会議 (WBCSD)
セミナー概要

概要

G7札幌において「削減貢献量(Avoided Emissions)」を認識することの価値や今後の具体化に向けた課題について共通理解を得た。COP28においては、①G7合意を踏まえて具体的な制度設計が進みつつあることを示すとともに、②世界をリードするWBCSD会員企業やGFANZ等ファイナンス機関・組織の更なるコミットメントを得ることが目的。より実態に即した仕組みとするためのWBCSDの活動や日本のGXリーグの取り組み、ファイナンス機関における活用事例、国際標準化に向けた議論の状況を紹介するとともに、今後の課題について議論する。

プログラム

オープニングリマークス -5分-

小林 出 経済産業省 大臣官房審議官(環境問題担当)

プレゼンテーション&セレモニー -25分-

  • Dominic Waughray Executive Vice President, WBCSD
  • 濟木 ゆかり 野村ホールディングス株式会社 サステナビリティ企画部 Vice President

パネルディスカッション1 -20分-

  • Gilles Vermot-Desroche SVP Corporate Citizenship and Institutional Affairs, Schneider Electric
  • Paula Cousins Chief Strategy & Sustainability Officer, Weir Minerals
  • Pierre-Yves Pouliquen, SVP, Multifaceted Performance & Sustainable Development, Veolia
  • 津田 恵 日立製作所 サステナビリティ推進本部長
  • Alexander Nick, Senior Director, Climate Action, WBCSD

パネルディスカッション2 -20分-

  • 上原 宏敏 パナソニック オペレーショナルエクセレンス 品質・環境担当、CS担当 執行役員
  • Stephanie Chow Director, Climate Finance. & Strategy, GFANZ
  • Christopher Kaminker Managing Director, Head of the Sustainable Investment Research & Analytics (SIRA) team, BlackRock
  • 山我 哲平 野村アセットマネジメント ネットゼロ戦略室長
  • Marvin Henry, Senior Manager, Avoided Emissions, WBCSD

クロージングリマーク -2分-

小林 出 経済産業省 大臣官房審議官(環境問題担当)
登壇者

現地登壇者

  • 小林 出 / 経済産業省 大臣官房審議官(環境問題担当)
  • Dominic Waughray / Executive Vice President, WBCSD
  • 濟木 ゆかり / 野村ホールディングス株式会社 サステナビリティ企画部 Vice President
  • Gilles Vermot-Desroche / SVP Corporate Citizenship and Institutional Affairs, Schneider Electric
  • Paula Cousins / Weir Group Chief Strategy & Sustainability Officer
  • Pierre-Yves Pouliquen, SVP, Multifaceted Performance & Sustainable Development, Veolia
  • 津田 恵 / 日立製作所 サステナビリティ推進本部長
  • Alexander Nick / 持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD) Senior Director, Climate Action
  • 上原 宏敏 / パナソニック オペレーショナルエクセレンス 品質・環境担当、CS担当 執行役員
  • Stephanie Chow / Director, Climate Finance. & Strategy, GFANZ
  • 山我 哲平 / 野村アセットマネジメント ネットゼロ戦略室長 YAMAGA Teppei / Head of Net Zero Strategy Dept., Nomura Asset Management
  • Christopher Kaminker / Managing Director, Head of the Sustainable Investment Research & Analytics (SIRA) team, BlackRock
  • Marvin Henry / 持続可能な開発のための世界経済人会議 (WBCSD) Senior Manager, Avoided Emissions
関連リンク
セッションサマリー
「削減貢献量(Avoided Emissions)」の議論が日本政府、GXリーグ、WBCSDの活動により進んでいることを示すセミナーを経済産業省・WBCSD共催で行った。 初めに、経済産業省よりネット・ゼロ社会の実現のためにSCOPE 1-3の排出量だけでは十分に評価できない企業の脱炭素ソリューションによる削減貢献を可視化することの重要性、削減貢献量の測定には信頼できるプロセスと国際的なルール形成が必要であることを発信した。
次に、WBCSDからのスピーチにおいて、企業の排出量報告はコンプライアンス重視よりも、イノベーションとグローバルな排出削減を重視したものに転換すべきであること、そのためには金融機関と政策的枠組みによる支援が重要であること、WBCSDのガイダンスによって企業のトランジションとアカウンタビリティーを組み合わせることができることが強調された。日本のGXリーグからは、GX経営促進WGにおいて作成した、削減貢献量の金融機関における活用事例集が発表された。その後、WBCSDとGXリーグが引き続き連携して削減貢献量の議論を主導していくことが示された。
続いて、WBCSDをモデレーターとして、二つのパネルディスカッションを行った。一つ目のパネルでは削減貢献量の可能性について、Schneider Electric、Veolia、Weir Minerals、日立製作所をパネリストに迎え議論された。電機電子業、鉱業、環境サービス業という各企業の削減貢献量の可視化事例やそれに伴う課題が紹介され、GHGプロトコルと分けた形で削減貢献量が有効活用されるためにはメカニズムの透明性が担保されること、シンプルで使いやすい設計になることが重要であると指摘された。二つ目のパネルでは金融機関で活用されるために必要なステップについて、パナソニック、BlackRock、GFANZ、野村アセットマネジメントを交えて議論された。金融機関における評価指標として削減貢献量の公平性、比較可能性を確保するために2024年までのIECによる標準化、各業界の事例集の発表、積極的な開示の3つのアクションが進められていること、トランジション・ファイナンスにおける削減貢献量の重要性、金融機関で使われている企業の成長機会を評価するためのインパクト指標に組み込むため質の高い削減貢献量の開示が必要であることが強調された。

その他のタイムテーブル

2023.12.3 Sun.

10:30 - 11:45

イノベーションによる脱炭素への挑戦:ICEFロードマップ発表イベント「人工知能(AI)による気候変動緩和」

主催者:国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
共催者:経済産業省
14:45 - 16:00

パリ協定6条に基づくJCM実施の進捗と課題

主催者:環境省
共催者:海外環境協力センター(OECC)
16:30 - 17:45

PaSTI:アジアにおける民間企業の温室効果ガス排出削減の加速化 ~施設・企業レベルのGHG排出量のMRVシステムの開発と持続可能な/移行資金の動員の展望~

主催者:環境省
共催者:ASEAN事務局、OECC