Wed 9 December Wed 9 December
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15:15-16:45

気候変動対策強化のためのイノベーションの創造

国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、Climate-KIC

イベント概要

言うまでもなく、地球環境・エネルギー問題の解決にはイノベーションが必要である。本イベントでは、産官学の協業に基づく再生可能エネルギー、省エネルギー、その他の低炭素/低排出技術等の様々な範囲の技術の促進における好事例を紹介する。さらに、一国では解決できない気候変動問題解決への野心的な目標達成に向けて、相互の知識や経験を共有しながら、地球規模のイノベーションをどのように創造するかについても議論する。

プログラム

  1. 開会挨拶
  2. 各団体説明:各団体の活動内容、戦略、技術革新好事例
    Mr. Ebrahim Mohamed Climate-KIC 教育部長
    小林正典 NEDO JCMグループ主幹
    Mr. Christophe Debouit NEDO 欧州事務所
  3. ディスカッション:技術革新を達成するための障壁とは何か?どのように乗り越えるべきか?
  4. 質疑応答
  5. 閉会挨拶
    宇仁菅伸介 NEDO 京都メカニズム事業推進部 部長

セッションサマリー

「気候変動対策強化のためのイノベーションの創造」をテーマに、Climate-KICとイベントを行った。Climate-KICエブラハム部長より、Climate-KICの概要と現在推進中の主要プログラムの一つである、イノベーションとアントレプレナーシップを通じた気候変動対策強化のための教育プログラムを説明。NEDO小林主幹より日本において特に大きなチャレンジである再生可能エネルギーの本格的導入のための課題と対策について、NEDOがこれまでに実施してきた太陽光発電、風力発電を例に説明するとともに、次世代エネルギー利用技術の一つである水素利用技術についても言及、さらに、海外での取り組みとして、途上国の現地エネルギー政策とリンクした省エネルギー実証プロジェクトの事例を紹介した。クリストフ氏よりリヨンで行われているスマートコミュニティープロジェクトについて紹介した。これらのプレゼンテーション及び会場との質疑応答を通して、会場からの質問も活発に行われ、最後に宇仁菅部長の閉会挨拶により閉会となった。

キーメッセージ

Climate-KICとNEDOの2つの組織において、業務の焦点や方法には違いがあるものの、共通してイノベーションを進める取組、チャレンジを行っており、気候変動問題を解決するためには、イノベーションが必要であること、イノベーションを進めるためには技術開発に加えて若い世代を含めた教育を進め、気候アクションを強化することが非常に重要であること、低炭素技術からゼロ炭素技術の普及に向けてマインドセット(考え方、思考)を変化させることが重要であること等を確認し、今後も引き続き両組織において事業を進めるとともに、情報を共有していくこととした。

イベント風景

報告者

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 小林正典